障害者 & 難病患者 tomoのブログ【ともに きなりに】

難病 ギラン・バレー症候群を患い、障害者になったtomoが『障害は「障害」じゃない。ありのままの自分で、思いのままに生きよう。』をコンセプトに日々を綴るブログです。自身の大病経験と、元企業人事→→現在社会保険労務士を目指している経験から、「ある日突然、大病を患った方およびそのご家族」のお役に立つ情報等も書いていきたいと思います。

障害者手帳の種類。全部言えたらカッコイイ!あなたは3種類、すべて知っていますか?(突然大病を患ったら… その9)

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こんにちは。障害者で社労士タマゴの、tomoです。
 
昨日の記事で、週4日ペースでリハビリに通っている…というお話をしました。
病院も、整骨院もどちらも医療保険適用になります。でも3割負担とはいえど、週4日も通っていれば、結構医療費かかるのでは?と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
 
…はい。かかります。もし、普通に3割負担をしていれば。
 
実は有り難いことに、障害者医療費助成制度のお陰で、かなり助かっているんです。
 
tomoは、ギラン・バレー症候群の後遺症で、身体障害者になりました。
等級は肢体不自由の2級。いわゆる重度障害という区分です。
 
これまでの記事でご説明してきた傷病手当金や高額療養費等は、全国共通の制度なのですが、それとは別に、障害者医療費助成制度という制度があるんです。この制度は、各都道府県・市町村が実施しているものです。つまり、お住いの地域によって対象者・助成内容に違いがあります。
しかし、障害認定を受けられた方で、お住まいの地域での障害者医療費助成の対象になる方でしたら、かなり医療費の負担を減らしてくれる制度です。
 
また医療費助成以外にも、いろいろと各自治体ごとに独自の障害者に対してのサポートがあります。また、障害認定を受けると税金面での優遇措置や、毎日の暮らしの中でも助かるサポートや割引があります。
 
本当は、障害のない体が、一番望ましいことです。
でも、治せる障害でなければ、これから一生この体と付き合っていくしかありません。
 
だったら、少し福祉の力を借りて、毎日を前向きに生きていこうとtomoは思っています。(最終的には、福祉の力にお世話になるだけではなく、障害者であってもお金を生み出していける力をつけなければ…と思っています。これについては、また改めて記事に書きますね。)
 
今日以降は、そんな障害認定と障害者向け助成制度等について書いていこうと思います。各記事の投稿が済み次第、「突然大病を患ったら…」シリーズ中にリンクを貼っていきます。
 
すでにUPした「突然大病を患ったら…」シリーズの他の記事(傷病手当金・高額療養費・雇用保険の基本手当・教育訓練給付金など)について読まれる方は、こちらのリンク↓↓をご覧下さい。
 
 
 
では早速、下記の流れで解説していきます。
 
1) 障害者手帳の種類
2) 身体障害の等級
3) 障害認定・身体障害者手帳交付の流れ
4) 障害者医療費助成制度
5) 障害者手帳を持つメリット・デメリット
 

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1) 障害者手帳の種類
このブログを読んで頂いている方の中には、障害者手帳の種類なんて言わずもがな…という方も大勢いらっしゃると思います。でも、あえてここから始めます。
 
自己紹介にも書いた通り、ギランバレーにかかって障害者になる前、tomoは企業で人事をしていました。もちろん、障害者採用にも携わっていました。
でも実は、障害者採用に携わるまでは、ぼんやりとは想像ができても、障害者手帳の種類がいくつあって、どんな症状・状態の人が障害認定を受けるのか…なんて、よくわかっていませんでした。いろいろ知る中で、「え!こんな症状も障害認定の対象なの!?」というものも少なからずありました。
 
つまり、世の中の人のほとんどは、障害者手帳の種類も、どんな症状・状態が障害認定の対象になるかも、知らないのです。
 
もしかしたら、明日、自分が障害者になるかもしれないのに。
 
…という事で、障害認定についてはよくわかっているよ!という方以外は、一緒に読み進めていって頂ければ、とても嬉しいです。
現在、日本には下記の3種類の障害者手帳が存在します。
 
 ● 療育手帳(自治体によって愛の手帳、愛護手帳と呼ばれたりもします)
上から順に、対象者は身体障害者知的障害者精神障害者、となります。
様々な福祉制度を利用していく上で、この障害者手帳を所持していることがベースとなっています。
 
身体障害者手帳の交付対象は、視覚、聴覚、平行機能、音声・言語そしゃく機能、肢体不自由(上肢・下肢・体幹)、心臓・腎臓・呼吸器・膀胱または直腸・小腸・免疫・肝臓機能に障害をお持ちの方です。障害の度合いにより、等級は一級(最重度)から六級(軽度)までの区分があります。
 
療育手帳の交付対象は、知的機能の障害が発達期(おおよそ18歳まで)にあらわれ、日常生活の支障に対する援助を必要とする方です。18歳未満の方は、児童相談所の、18歳以上の方は知的障害者更正相談所の判定によって交付されます。障害の度合いにより、等級は1度(最重度)から4度(軽度)などの区分があります。1度〜4度ではなく、マルA(1度相当)・A
・B・C(4度相当)などの区分をしている自治体もあります。(自治体によって区分方法にばらつきがあります)
 
精神障害者保健福祉手帳の交付対象は、精神疾患を有する方のうち、精神障害のため長期に渡って日常生活または社会生活への制約がある方です。障害の度合いにより、等級は一級(最重度)から三級(軽度)までの区分があります。
 
 
障害者と一口に言っても、いろいろな障害があります。
それぞれの障害を持つ方が、それぞれの状態でいろいろな不自由を感じて生活しています。tomoが障害者になって思うことは、こんな多様な人たちを「障害者」って一言でまとめてしまってもいいのだろうか…という事です。
 
違いがわかるから、
それぞれの障害に合わせた配慮やケアができる。
 
日本の障害政策・障害教育はこれまであまりオープンにせず、関係者・身内の中で完結させてきたように思います。でも、障害者差別解消法が施行された今、障害のない人々だって全く無縁では居られません。
 
無理しなくていいから。
少しずつでいいから。
障害のことを知って、理解が広まったらいい。
 
できれば、「道徳的に善いことだから…」というある種の有無を言わせない(でも、実際には心のどこかで抵抗を感じる)アプローチではなくて。
 
もっと自然に、世の中に受け入れられる、そんなアプローチを模索していきたいとtomoは考えています。
 
では、長くなりましたので、今日はここまでにします。
また明日以降、続きを書きますね。
 
「突然大病を患ったら…」シリーズについて読まれる方は、こちらのリンク↓↓をご覧下さい。 
 
 
最後までお読みいただきありがとうございました!
またブログでお会いできることを楽しみにしています♪
 
tomo

 

 
 
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