障害者 & 難病患者 tomoのブログ【ともに きなりに】

難病 ギラン・バレー症候群を患い、障害者になったtomoが『障害は「障害」じゃない。ありのままの自分で、思いのままに生きよう。』をコンセプトに日々を綴るブログです。自身の大病経験と、元企業人事→→現在社会保険労務士を目指している経験から、「ある日突然、大病を患った方およびそのご家族」のお役に立つ情報等も書いていきたいと思います。

身体障害者手帳に記載されている障害の種類と等級。どんな内容か知っていますか?そもそも、身体障害者ってどんな人・状態をさすのでしょうか。(突然大病を患ったら… その10)

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こんにちは。障害者で社労士タマゴの、tomoです。
 
ちょっと昨日は、それまでとは毛色の違う記事を書きました。
みなさん、どう感じたんだろう…。(ドキドキ…)
 
たくさんのPV、そしてたくさんのシェアに、心から感謝します。
 
そこに戻って、続きを書きたいと思います。
 
tomoが書いているこの一連のシリーズでは、ある日「突然大病を患ったら…」という想定のもと、患者さんやご家族のお役に立つ情報を書いています。もちろん、難病等の病気だけじゃなくて、事故等に遭われて怪我をされた方についても参考になれば…と思って書かせて頂いています。
 
そこでシリーズの続きは、身体障害者にテーマを絞って書いていきたいと思います。
以下が本日以降のメニューです。
 
2) 身体障害の等級
3) 障害認定・身体障害者手帳交付の流れ
4) 障害者医療費助成制度
5) 障害者手帳を持つメリット・デメリット
 
では、早速スタートしましょう。
 

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2) 身体障害の等級
なんらかの病気・ケガで障害の状態にある場合、障害認定を受けて身体障害者手帳を取得することができます。現在、身体障害の認定部位は、以下の通りです。
 
✔︎ 視覚
✔︎ 聴覚
✔︎ 平行機能
✔︎ 音声・言語そしゃく機能
✔︎ 肢体不自由(上肢・下肢・体幹
✔︎ 心臓・腎臓・呼吸器・膀胱または直腸・小腸・免疫・肝臓機能
 
障害の度合いにより、等級は一級(最重度)から六級(軽度)までの区分があります。
それぞれの部位が、どのような状態だったら身体障害何級になるのか…については、厚生労働省のサイトに詳しい等級表が掲載されています。
 
 
人事として障害者採用に携わるようになって認定部位と等級について知るまで、tomoが身体障害者について抱いていたイメージとは、およそ以下のようなものでした。
 
身体障害者というのは、目が見えない人、耳が聞こえない人、足が不自由で義足だったり車椅子に乗っている人…のことかな。あぁ、そうだ。手が不自由で絵筆を口にくわえて絵を描かれる身体障害者もいたっけ…」
 
間違いではないけれど、偏った知識でした。
ですから、肢体不自由のなかに「体幹」が含まれることにも驚きがありました。
いわゆる「内部障害」と呼ばれる、心臓・腎臓・呼吸器・膀胱または直腸・小腸・免疫・肝臓機能の障害などについても全く知りませんでした。
特に、体内にある臓器の障害と同じように、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)による免疫機能障害も、身体障害になるということが(よく考えれば当たり前のことなのですが、当時はそこまで考えが及ばず)率直に「あ!そうなんだ」と思ったことを覚えています。
 
身体障害といっても、目に見える体の部位もあれば、そうでない部位もあります。
 
誰が見ても明らかな障害を持つことに悩んでいらっしゃる方もいれば、はた目には全く分からない障害を持つために、分かってもらえずに悩んでいらっしゃる方もいます。
 
 
tomoは、ギラン・バレー症候群の後遺症として両手指が麻痺して動かないので、上肢に障害を持っています。現在障害認定を受けているのは上肢のみですが、入院中は自分の足で動くことができないので車椅子に乗っていました
 
また、意外かもしれませんが、立ったり歩くことができるようになった後でも、ベッドに横になった状態から体を起こすことができませんでした。これはまさに、下肢よりも体幹の機能回復が遅かったということです。
 
また人工呼吸器をずっとつけていたのでおよそ3ヶ月、自分の口で物を話せない苦しみ・もどかしさも味わいました。指・腕も動かなかったので、50音の文字盤を指差すことも、筆談をすることもできませんでした。
 
やっぱり、自分の意思を人に伝えることができないということは、言いようもない不自由さがあります。特に手も足も動かせないので、自分では何一つできませんから、何かあれば人にお願いをしてやってもらわないといけません。でも、意思を伝える手段がない、というのは、「不自由」という言葉では表せない、やるせなさ、せつなさがあります。
 
また手指の機能障害と同じくらい、いまtomoを悩ましているのは、心肺機能の回復の遅さです。少し歩くと息が上がって、ゼイゼイ、ハァハァします。せっかく足が回復してきているのに、呼吸機能が弱いので行動範囲も狭いし、行動速度も遅いです。
 
うーん。こうやって改めてみると、いろんな障害を経験しているなぁ…(苦笑)
手やら、足やら、体幹やら、口やら、呼吸器やら…
 
もちろん、身体の機能障害は、経験しなくて済むなら経験しない方が絶対にいい。
 
だけど。こうして実際に、いろーーんな機能障害を経験したということは、なかなか味わえないことなので、これはこれで貴重なんじゃないかと思っています。
 
当事者として、やっぱりこの経験を活かさないと、ね☆
 
 
さぁ、ではいよいよ次回「障害認定・身体障害者手帳交付の流れ」についてお話を進めていきたいと思います。「障害者医療費助成制度」についても、お話ししなくちゃですしね!
 
その他の「突然大病を患ったら…」シリーズについて読まれる方は、こちらのリンク↓↓をご覧下さい。

それでは、今日はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました!
またブログでお会いできることを楽しみにしています♪
 
そして、真夏の暑い盛りですので、どうぞ熱中症などにお気をつけてお過ごしくださいね☆
 
 
tomo
 
 
 
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