障害者 & 難病患者 tomoのブログ【ともに きなりに】

難病 ギラン・バレー症候群を患い、障害者になったtomoが『障害は「障害」じゃない。ありのままの自分で、思いのままに生きよう。』をコンセプトに日々を綴るブログです。自身の大病経験と、元企業人事→→現在社会保険労務士を目指している経験から、「ある日突然、大病を患った方およびそのご家族」のお役に立つ情報等も書いていきたいと思います。

障害者手帳を取得するメリット・デメリット。あなたは交付を受けますか?受けませんか?(突然大病を患ったら… その13)

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こんにちは。障害者で社労士タマゴの、tomoです。
 
さて、本日は「障害者認定による医療費助成ほか」関連記事の最終回です。
 
途中あれや(相模原障害者施設殺傷事件に関する報道について思うこと)これや(まさかのギランバレー再発…!?)で中断しましたが(笑)、この記事でひと段落がつきます。(ホッ…)
 
 ●障害者認定による医療費助成ほか
   3) 申請から交付まで
   4) 障害者医療費助成制度
   5) 障害者手帳を持つメリット・デメリット
 
では、早速はじめましょう!
 
 
5) 障害者手帳を持つメリット・デメリット
障害者手帳を持つということは、(当たり前のことではありますが、)障害者として正式に認定されるということです。
 
ただ、これまでいろいろな障害を持つ人とお会いし、お話を聞く中で、「障害を持った。だから障害者手帳の交付を受けた」とは単純に言えない様々な事情や葛藤があるということを、肌で実感しました。
 
障害者になるということ。
障害者手帳を持つようになるということ。
 
その障害を持つに至った経緯や、
人生のどの年齢で障害を持つようになったのか…等、
障害をどのように受け止めているのかは、本当に人によって違うと感じます。
 
また、障害を持つ本人が受け止めていても、その周りにいる家族が「障害者手帳を持つ」ことを受け入れるのに時間が掛かるケースもあります。
 
…なぜか。
 
障害者手帳を持つことで、公に障害者であることが証明されてしまう。
本人の心が、あるいは家族の心が、それを拒否をする。
 
障害者手帳を持つことそのものが、本人・家族にとってどうしても受け入れがたいことなのだとしたら、それこそがまさに障害者手帳を持つデメリットと言えるのだと思います。
 
ただし、障害者手帳を持っていてもいなくとも、障害を持っていること自体には何の変わりもありません。
 
裏を返せば、障害者手帳を持つことに抵抗がないのであれば、障害を持っている以上は、障害者手帳を持たずに暮らすよりも、障害者手帳と共に生きる方が暮らしやすいといえると思います。それだけ、障害者手帳を持つことで受けられるメリットは大きいとtomoは実感をしています。
 
ざっと挙げるだけでも、以下のようなメリットがあります。
✔︎ 税金面でのメリット
  ● 所得税・住民税双方で障害者控除が受けられる
  ● 自動車税自動車取得税の減免が受けられる
  ● 相続税の障害者控除が受けられる
  ● 贈与税の信託受益権の非課税枠がある
✔︎ 交通の面でのメリット
  ● JR・地下鉄・その他鉄道の運賃割引がある
  ● 高速道路のETC割引がある
  ● 飛行機の運賃割引がある(障害に合わせた各種サポートも受けることができます)
  ● バスの運賃割引がある
  ● タクシーの運賃割引がある
  ● 駐車禁止規制の適用除外が受けられる(2016.9.28追記)
✔︎ 医療費面でのメリット
  ● 障害者医療費助成制度が受けられる
✔︎ 公共施設その他でのメリット
  ● 映画館での障害者割引がある
  ● 美術館・博物館で障害者割引を受けられる場合がある
  ● 遊園地・テーマパーク等での割引・各種サポートが受けられる場合がある
  ● その他の観光施設でも障害者割引を受けられる場合がある
  ● 携帯電話料金の割引が受けられる
  ● NHK受信料の割引が受けられる
  ● 郵便料金に割引がある(青い鳥郵便はがき、他)
  ● 公営住宅に優先入居できる(2016.9.28追記)
上記の各種メリットは、障害等級による違いや、各自治体・各企業による違いもあるため必ずしも全ての恩恵を受けられるわけではありません。しかし、ざっとあげただけでもかなり幅広いメリットがあるということを知っていただけたと思います。
 
その他にも、就職・転職面で「障害者枠」があるという点も、ひとつの特徴だと言えます。ただし、これに関してはtomoは思うところがあり、一概にはメリットとは考えていません。
 
障害者枠での雇用・採用については、また機会を改めてしっかりと意見を書かせていただきたいと思っています。
 
 
いずれにせよ、障害者手帳を取得するということは、単なる事務的な手続き以上に、心理的にいろいろな意味合いをはらむものとは思います。ただ、障害を持って生きる以上は、受けることのできるサポートは有難く活用させて頂きながら、人生を楽しみたいとtomoは思っています。
 
障害を持っていても、障害者手帳は申請しない。
障害を持っているから、障害者手帳を取得する。
 
どちらも、自分の心の思うままに出した答えなら正解です。
 
この記事を読んでいる中に、障害をお持ちの方や、障害をお持ちのご家族がいる方がいらっしゃれば、ぜひご意見を伺ってみたいなと思います。もしよろしければ、「コメントを書く」より、ご意見をお聞かせ頂ければ幸いです。楽しみに待っています。
 
それでは、数日に渡った「障害者認定による医療費助成ほか」のシリーズ記事もこれにて終了です。
 
このシリーズを含む、「突然大病を患ったら…」シリーズの他記事について読まれる方は、こちらのリンク↓↓をご覧下さい。
 
それでは、今日も最後までお読みいただきありがとうございました!
またブログでお会いできることを楽しみにしています♪
 
 
tomo
 
 
 
 
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