障害者 & 難病患者 tomoのブログ【ともに きなりに】

難病 ギラン・バレー症候群を患い、障害者になったtomoが『障害は「障害」じゃない。ありのままの自分で、思いのままに生きよう。』をコンセプトに日々を綴るブログです。自身の大病経験と、元企業人事→→現在社会保険労務士を目指している経験から、「ある日突然、大病を患った方およびそのご家族」のお役に立つ情報等も書いていきたいと思います。

パワーリフティング(重量挙げ)【初心者にもわかるパラリンピック競技紹介】競技の概要やクラス分け・ルール、リオ大会に出場する日本代表選手をピックアップ!(リオデジャネイロ2016パラリンピック情報☆その17)

f:id:tomoecru:20160908133951j:plain

こんにちは。障害者で社労士タマゴの、tomoです。
 
日本時間で今朝(リオの水曜夜)の開会式も終わり、
日本時間で22時過ぎ、とうとう各競技が開始しました。
 
オリンピックと比べてパラリンピックの会期は短いですが、それでもおよそ159カ国、約4,350名もの選手が出場します。(実はそのうち1/4が陸上競技の選手だそうです!!驚きです。「男子100m走」だけで、障害別のクラス分けに応じた16もの種目があるんですよ〜☆)
 
日本からは、17競技、132人の代表選手が参加をします。
地球の裏側で頑張るパラアスリートに、少しでもエールを送れるように。
tomoブログ【ともに きなりに】では、パラリンピック開幕に向けて、毎回ひとつずつパラリンピック競技を取り上げてご紹介してきました。
 
この記事で、いよいよ11競技め。やっと半分まできました〜!
 
これまで全くパラスポーツに知識がなかった人にも、わかりやすいように書くことを心がけていますので、tomo と一緒に各パラリンピック競技を知って、一緒に日本から声援を送りましょう〜。
 
この記事では、パワーリフティング(重量挙げ)をご紹介します!
 

f:id:tomoecru:20160908225911j:plain

 
 
■ パワーリフティング(パラリンピック競技)
パラリンピックのパワーリフティングでは、下肢(足・下半身)に障害を持つ選手が、あお向けに寝て、上半身の力でバーベルを持ち上げる「ベンチプレス」が行われます。上半身の力を使って、バーベル(おもりのついた棒)を持ち上げ、その重量の記録を競うスポーツです。
 
障害のない選手が行うベンチプレスは脚が床に着いた状態で行われますが、パラリンピックでは下肢に障害のある選手が競技を行うため、床に足を着けて行うのではなく、専用のベンチプレス台を使用して、脚を含めて全身が台の上に乗った状態で競技を行います。
 
障害の種類や度合いによるクラス分けはなく、体重別の階級(男女各10階級)に分かれて、それぞれのパワーを競います。下肢を切断している選手は、その分、体重が軽くなるため、切断の範囲・程度に応じて自身の体重に一定の重量が加算されます。
 
選手はベンチに横たわり、脚を伸ばしたポジションで競技を行います。まず、台の上にあお向けに寝た状態で、バーベルを支えているラックという部分からバーベルをはずします。ラックからバーベルを外した状態で静止した後、審判の合図とともに胸の上まで下ろし、このバーベルを肘が伸びるまで再び押し上げます。
この一連の流れを「試技(しぎ)」と言い、3回目の試技が終わった時点で、最も重いバーベルを持ち上げた順に順位がつきます。試技の判定は3名の審判が行います。審判は、成功の場合は白旗、失敗の場合は赤旗を上げますが、2名以上が白旗を上げた場合にその試技が成功となり、記録が認められます。
 
tomo がパワーリフティングの記事でぜひ触れたいのは、上半身のみでバーベルを持ち上げることがどれほどすごいか…という事です。ふと、無意識に何かを持ち上げる時、あえて意識をしてみると足を知らず知らずのうちに踏ん張っている事に気付くと思います。
もし、椅子に座って、足を浮かせた状態で、同じ重さを持ち上げようとしてみると…
持ち上がらないか、相当持ち上げるのがしんどいと感じるはずです。
 
パラリンピックの下肢障害の選手たちは、鍛え上げられた上半身のみの力で、人によっては300kgという重さを持ち上げます。
 
また、先ほど専用のベンチプレス台に足を乗せて…とお伝えしましたが、実際の試合では、競技スペースに入り車いすからベンチプレス台に乗り移って試合開始の準備をするまで、2分以内に行う必要があります。つまり、ゆっくりリラックスして緊張をほぐして…という間もないほどすぐに、試技が開始されます。
 
そして実際の試技は、およそたったの3秒。
競技スペースに入り、準備をして、そしてたったの3秒で、これまでパラリンピックの舞台を夢に描いてひたすらトレーニングしてきた数年分を全て出し尽くさなくてはいけません。
 
体だけでなく、精神の強さも非常に求められるパラスポーツだな…と思いました。
 
パワーリフティングは、第二次世界大戦で下肢切断や脊椎損傷を負った兵士を対象に、社会復帰をするためのリハビリテーションの一環として、イギリスの病院で上半身を鍛えるためにベンチプレス運動を行ったのが始まりといわれています。
 
リオデジャネイロ2016パラリンピックに、日本から出場するのは下記の3選手です。
✔︎ 大堂 秀樹(おおどう ひでき)選手(41歳)
✔︎ 西崎 哲男(にしざき てつお)選手(39歳)
✔︎ 三浦 浩(みうら ひろし)選手(51歳)
大堂選手、西崎選手、三浦選手、頑張って下さい!!
 
パワーリフティングは、開会式の翌日、日本時間で9月8日(木)から8日間の日程で実施されます。
 
障害者のパワーリフティングに関してご興味がある方は、下記の団体が日本での代表団体となります。
 
 
ご縁があってこのブログに辿り着いて頂けた方は、ぜひ、障害を持った Super humans が大活躍をするパラリンピックにも注目して頂けたら、これ以上の喜びはありません!
 
リオ2016パラリンピックについては、記事をあげ次第、順次こちらにリンクを貼っていきます。↓↓
 
 
テレビ放映のスケジュールも、まとめ&詳細を載せていますので、ぜひ上記の記事をブックマークしておいて頂けると嬉しいです。
記事に関するコメントも大歓迎です!
一緒にパラリンピックを盛り上げていきましょう!
 
 
「突然大病を患ったら…」シリーズの記事(傷病手当金・高額療養費・雇用保険(失業保険)・障害者手帳障害年金など)について読まれる方は、こちらのリンク↓↓をご覧下さい。
 
 
  
それでは、今回はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました!
 
残りの11競技も、少しずつ書いていきます。
またブログでお会いできることを楽しみにしています♪
 
 
tomo
 
↓↓ tomoブログ【ともに きなりに】の読者になる

 
 
↓↓ tomoブログ【ともに きなりに】の読者になる