障害者 & 難病患者 tomoのブログ【ともに きなりに】

難病 ギラン・バレー症候群を患い、障害者になったtomoが『障害は「障害」じゃない。ありのままの自分で、思いのままに生きよう。』をコンセプトに日々を綴るブログです。自身の大病経験と、元企業人事→→現在社会保険労務士を目指している経験から、「ある日突然、大病を患った方およびそのご家族」のお役に立つ情報等も書いていきたいと思います。

馬術【初心者にもわかるパラリンピック競技紹介】競技の概要やクラス分け・ルール、リオ大会に出場する日本代表選手をピックアップ!(リオデジャネイロ2016パラリンピック情報☆その22)

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こんにちは。障害者で社労士タマゴの、tomoです。
 
土曜日は、久しぶりに旦那のKeiくんと朝からお出かけをしてきました。
5人の若手経営者が自分自身と会社について話をされる場で、とても刺激を受ける話が聞けましたよ☆いろいろと tomo が考えている、今後の生き方についてもヒントがもらえので、今日の話はまたいつか記事にしたいなぁと思います。
 
日付が変わって本日9月11日(日)の夜から、また新たに日本人代表選手が出場する競技が始まります。その競技は、馬術です。
 
この馬術競技に、日本人選手で唯一出場される、58歳の宮路さんという選手がいます。宮路選手はもともと競走馬の調教助手をされていましたが、ある日突然、脳卒中に倒れます。右半身の片麻痺、そして高次脳機能障害を抱えながら、リハビリのため馬術競技を始めた宮路選手が再度、馬の背に乗った時は、「熱いものがこみ上げた」そうです。
 
地球の裏側で頑張るパラアスリートに、少しでもエールを送れるように。
tomoブログ【ともに きなりに】では、パラリンピック開幕に向けて、毎回ひとつずつパラリンピック競技を取り上げてご紹介しています。
 
これまで全くパラスポーツに知識がなかった人にも、わかりやすいように書くことを心がけていますので、tomo と一緒に各パラリンピック競技を知って、一緒に日本から声援を送りましょう〜。
 
では、宮路選手の出場される馬術競技のご紹介、始めます〜。
 

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パラリンピックで行われる馬術は、人馬一体となった演技の正確性と芸術性を競い合う馬場馬術競技です。種目には、あらかじめ決められた規定演技を行う「チャンピオンシップ」と、選手が自分で選んだ楽曲に合わせて演技を行う「フリースタイル」の2種目があります。肢体不自由の選手と、視覚障害の選手が出場対象になります。
 
競技は、運動項目ごとに審判が10点満点で採点し、その合計得点で勝敗が決まります。
出場選手は、障害の種類や度合いに応じて、5つのクラス(グレード)に分類され、個人戦ではグレードごとに競技を行い、順位が決定します。グレードは、障害の程度に応じてⅠa(最も重い)・Ⅰb・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ(最も軽い)のグレードが設定されています。団体戦では、グレードを問わずにオープンクラスでチームを組み、競技を行います。
 
パラスポーツの馬術競技では、障害のない選手が競技を行う際と同様に、障害のある選手であってもジャケットを着て、ヘルメット、乗馬用ブーツ、手袋などを身につけることが義務づけられています(乗馬競技のスタイルって、かっこいいですよね!)。馬には鞍や手綱などの用具を装着しますが、障害によっては、一般に使用されている馬具では不自由や安全性に問題があるケースもあります。そういった場合は障害に応じて、障害を補うために工夫・改良された鞍や手綱などの「特殊馬具」を使用することが認められています。
 
馬を乗りこなし、正確に円を描いたり、決まった早さで馬を走らせたりするなど、およそ20もの課題を美しくかつ正確に演技することが求められる馬術競技。障害を持つ選手が、残存能力をフルに活かして、優雅で目を見張るような人馬一体の競技を行う様子は、ため息が出ます。
 
 
リオデジャネイロ2016パラリンピックに、日本から唯一出場するのは下記の選手です。
 ✔︎ 宮路 満英 (みやじ みつひで)選手(58歳)
 
冒頭にも書いたように、宮路選手は馬術競技でリオパラリンピックに出場する唯一の日本代表です。脳卒中の後遺症で右半身に麻痺があるだけでなく、脳の障害である高次脳機能障害も持っているため、記憶が保てない、集中力が続かないなどの障害があります。
 
宮路選手は、もともとG1馬も担当したことがある、JRAの腕利きベテラン調教助手でした。ところがある日、宮路選手を脳卒中が襲います。
約半年間の入院を経て退院を果たしますが、右半身が麻痺し、言葉を話すこともできない状態になられました。(tomo も、約1年にも及ぶ入院生活の中で脳卒中などで片麻痺になられた患者さんを多く目にしてきましたので、宮路選手の退院直後の状態、ものすごくよくわかります)
 
リハビリのため、ご家族や知人にスキーやマラソンなどのスポーツを勧められたそうですが、宮路選手にとって最も大きな効果を得られたのが乗馬だったそうです。
 
片麻痺の方が馬に乗ることは、非常に難しいことが想像に難くないですが、宮路選手がサポートを受けて馬の背中へ乗った時、「まさか、また乗れると思わなかった。涙が出た」と語るインタビュー記事を拝読したことがあります。はじめは、動かない右手を伸ばすためのリハビリのつもりで再度乗り始めた馬の背ですが、続けるうちに競技にも意欲が芽生え、ご家族を説得して障害者馬術の世界へと飛び込まれました。
 
自由の利かない右手、右足が競技の妨げにならないように、宮路選手は固定をして騎乗されます。右半身の感覚がないため、バランスを取るのが難しいことに加え、脳の損傷によって記憶、思考、判断などに障害が起こる高次脳機能障害もお持ちのため、競技で辿る経路を覚えるのとてもご苦労があったと言います。5分間のコースを覚えるのに、1年もかかるなど、大きな障害を乗り越えて掴んだパラリンピックの切符
 
「馬に乗っていると、頭も体も楽になる。世界に行こうかという頃から言葉もだいぶ話せるようになってきた。本当に馬はすごい。馬をやっててよかった」とお話になる宮路選手は、みやじぃーというニックネームで呼ばれているそうです。リオ大会出場を勝ち取った裏側にはご本人と、それを支えるご家族の並々ならぬ努力があってこそ…と思いますが、なんだかニックネームを伺うと、微笑ましいですね(笑)
 
みやじぃー こと 宮路選手、頑張って下さい!!
 
馬術は、日本時間で9月11日(日)より6日間の日程で実施されます
リオ大会の馬術競技の詳細なスケジュールはこちら!
 
障害者の馬術競技に関してご興味がある方は、下記の団体が日本での代表団体となります。
 
 
ご縁があってこのブログに辿り着いて頂けた方は、ぜひ、障害を持った Super humans が大活躍をするパラリンピックにも注目して頂けたら、これ以上の喜びはありません!
 
リオ2016パラリンピックについては、記事をあげ次第、順次こちらにリンクを貼っていきます。↓↓
 
 
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「突然大病を患ったら…」シリーズの記事(傷病手当金・高額療養費・雇用保険(失業保険)・障害者手帳障害年金など)について読まれる方は、こちらのリンク↓↓をご覧下さい。
 
 
 
それでは、今回はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました!
 
次回、いよいよ tomo イチオシのウィルチェアーラグビー(車椅子ラグビー)を取り上げます!
またブログでお会いできることを楽しみにしています♪
 
 
tomo
 
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