障害者 & 難病患者 tomoのブログ【ともに きなりに】

難病 ギラン・バレー症候群を患い、障害者になったtomoが『障害は「障害」じゃない。ありのままの自分で、思いのままに生きよう。』をコンセプトに日々を綴るブログです。自身の大病経験と、元企業人事→→現在社会保険労務士を目指している経験から、「ある日突然、大病を患った方およびそのご家族」のお役に立つ情報等も書いていきたいと思います。

医療費が高額に…どうしたらいい?大丈夫!高額療養費制度があります。高額な医療費を支援し、自己負担を減らす制度です。(突然大病を患ったら… その3)

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こんにちは。障害者で社労士タマゴのtomoです。
 
今日は、前々から興味を持っていた会社の「中の人」とお会いする約束があり、都内に出向いてきました。
 
真夏本番ということもあり、外はものすごく暑くて、ギラン・バレー症候群の後遺症でなかなか体温調節が上手にできないtomoは、めちゃめちゃ汗をかきました(^o^;)
でもわざわざ出向いて良かったなぁ…と思える出会いがありましたよ♪
 
今日tomoがお会いした、素敵な「中の人」がいらっしゃる、素敵な会社は株式会社ミライロさんです。バリアバリューという理念を元に、ユニバーサルデザインコンサルティングをしている会社で、tomoがいまとても注目している会社です。
 
 
さぁ。では、今日はまた 「突然大病を患ったら…」シリーズに戻って、高額療養費制度についてお話させて頂きますね。
 

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ある日、思いもかけず大きな病に直面したら。
しかもその病が、先進医療や長期入院などの高額な治療を要するものだったとしたら…
 
先日お話した傷病手当金である程度の生活費はカバーできても、高額な療養にかかる費用は到底まかなうことはできません
 
笑い話みたいな本当の話ですが、ギラン・バレー症候群を発症して緊急入院をして、集中治療室で過ごしたtomoの初月の医療費は、なんと…総額400万円近くもかかったのです!!(驚)
 
病院からの請求書をみて、tomoもKeiくんもたまげました。もちろん、ある程度の覚悟はしていました。しかし、まさかこれほどまでとは…
 
でも、Keiくんが病院の窓口で払った金額は13万円程度だけだったんです。
 
それは、どうしてか?
…そうです。高額療養費制度が大幅な自己負担分の金額を削減してくれたんです。
 
高額療養費制度は、病と闘う患者や家族にとって、本当に有り難い制度です。
しかも、この高額療養費制度は、健康保険に入っている会社員だけでなく、国民健康保険に加入している自営業やフリーランスの方々も対象となります。更には、被保険者本人だけでなく、被扶養者についても適用となる、なんとも素晴らしい制度なのです。
 
傷病手当金は、健康保険に加入する会社員本人(被保険者)にしか適用にならないのに対して、高額療養費制度は対象となる範囲がぐっと広がります。高額療養費が対象となる場合は、忘れずに受給手続きを済ませましょう!
 
では、その高額療養費制度とは具体的にどういったものなのか。その概要と高額療養費の対象となる費用項目を見ていきましょう。
 
1) 高額療養費とはなにか
通常、健康保険では原則3割負担で診療等を受けることができます。しかし難病やガン等の重い病気で高度の医療サービスを受けたり、長期の入院をした場合には、たとえ3割の自己負担であっても医療費は著しく高額なものになってしまいます。
そこで、一定の自己負担限度額を設け、この額を超える一部負担金の額を高額療養費として支給することにより、不安軽減を図るものが高額療養費制度です。
 
例えるならば、スマートフォン等の料金プランで、どれだけ電話をかけても、どれだけデータ通信をしても、請求は一定額…というもの、ありますよね?それの医療費バージョンというイメージです♪
 
厳密に言うと、どれだけ医療費がかかっても、1) 請求額が一定額のみというパターンと、2) 使った分を一旦先に全額支払ってから、一定額を超える分だけ後でキャッシュバックというパターンの2種類があります。ただし、いずれにせよパターン1) でも、パターン2) でも、支払う金額そのものは全く同じです。
 
2) 高額療養費の対象となるもの、ならないもの
月初から月末までを単位とし、病院に支払う医療費・訪問看護費用等が対象になります。しかし、入院時の差額ベッド代や食事代、その他保険適用外の諸費用、また自費診療(いわゆる自由診療)費用などは高額療養費の対象からは外れます。
 
 
高額な医療費がかかる際の非常に強い味方となる、高額療養費。
具体的にどのタイミングで、どのように支給されるのでしょうか。
 
実は、高額療養費の支給方法は2種類の方法があります。
先ほどスマートフォンの料金の支払い方について例をあげましたよね?その2種類と思って頂ければわかりやすいと思います。
 
それぞれ最終的に同じ額の費用負担を受けられるという点では共通しているのですが、申請の仕方によって用意する必要がある自己資金の金額が大きく変わってきます。下記2通りの違いをよく理解して頂き、できるだけ自己資金の持ち出しが少なく済むように、注意が必要です。
 
 ✔︎ 事前に、限度額適用認定証を入手し、窓口での支払いを自己負担限度額までに抑える方法
 ✔︎ 一旦窓口で3割負担の全額を支払い、事後に高額療養費申請により自己負担限度額以上の支払い金額の還付を受ける方法
 
tomoのオススメは、もちろん「限度額適用認定証」を利用する方法です。
これを利用すれば入院や外来での診察・治療にかかわらず、窓口での支払いを自己負担限度額までに抑えることができます。(※同一人が、同一月に、同一の病院等から受けた療養費に限ります。詳細は後ほど解説いたしますね)
 
もし事後申請の方法を選んだとしたら、tomoの場合は、それこそ100数十万円ものお金を一時的に用意して、支払う必要が出てきてしまうところでした。後から払い戻されるとはいえ、非常に大きな一時出費となってしまいます。
 
限度額適用認定証は、ご自身が加入している健康保険の保険者に申請をすれば簡単に交付されます。予め、入院や手術、その他抗がん剤等の治療などの高額な医療費がかかることが事前に分かっている場合は、必ず治療を受ける前に「限度額適用認定証」を手に入れ、窓口に提出しましょう。
もちろん、tomoのように突発的に急性の病気にかかり治療を受ける際にも、比較的簡単な手続きで「限度額適用認定証」の交付を受けることができますので、高額な医療費がかかるとわかった時点で、速やかに申請をしましょう。
 
全国健康保険協会の申請書類を参考例として掲載しておきます。
 
 
会社独自の健康保険組合に加入している場合は、ご自身の健康保険組合に。国民健康保険に加入している場合は、御住まいの市区町村の役所にご相談なさってみてくださいね。概ね同じような記載内容の申請書類が用意されていると思います。
 
tomoとKeiくんは、この限度額適用認定証のおかげで、本来400万円近い医療費がかかったにもかかわらず、自己負担限度額+食事代他諸費用の約13万円程度の支払いで、入院初月を乗り切ることができました。
 
本当に、高額療養費制度と限度額適用認定証さまさまです。
 
更にもう少し詳しく、実際の高額療養費と自己負担限度額の金額がどれくらいになるのか…や、高額療養費の給付を受けるにあたっての注意点・重要ポイントを説明したいと思いますが、この記事もそろそろ長くなってきました。次回の記事で、その辺りを詳しく述べていこうと思います。(先ほど出てきた、同一人の同一月、同一の病院の原則等も次回、詳しくご説明します☆)
 
 
「突然大病を患ったら…」シリーズの傷病手当金以外について読まれる方は、こちらのリンク↓↓をご覧下さい。
 
 
それでは、今日はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました!
またブログでお会いできることを楽しみにしています♪
 
 
tomo
 
 
 
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