パラリンピックは「障害者版のオリンピック」と思っていませんか?実は違います!!では本当のパラリンピックとは?(リオデジャネイロ2016パラリンピック情報☆その2)
こんにちは。障害者で社労士タマゴの、tomoです。
リオ五輪で熱い戦いを繰り広げた日本人代表選手たちが、続々と帰国していますね。
次はいよいよパラリンピック…と機運を高めていきたいところなのですが、どうやらブラジル リオでのパラリンピック開催に暗雲が立ち込めている様子…
オリンピック並びにパラリンピックは、われわれ日本人にとっては、「国民的イベント」という意識が強いが、現下のブラジルでは、ルラ及びルセフと2代続いたPT政権による「置き土産」といった見方もある。長期にわたる景気低迷に伴い多くの国民が苦境に立たされ、PT政権に対する批判が高まるなかで、国民の意識はイベントの成功に向かっていないともされる。
過酷なスケジュールと、毎日8〜9時間もの連続勤務にもかかわらず、ボランティアへの食事も十分に支給されないとのことで、なかには大会の途中でボランティアを辞退する人も。
オリンピックが開催してから1週間ほどで15,000人もの人が姿を消したとか…
そこに賭けるパラリンピアン(パラスポーツ選手)たちの想いは、オリンピックの代表選手たちとなんら変わるものではありません。
今日の記事テーマは、まとめ記事で予告していた通り、「そもそも、パラリンピックとは?」です。
1) パラリンピックの定義と歴史 ←今日はここ
3) パラリンピックのいま
上記のような三本立てで書いていきたいと思います。
ではまずひとつめ。パラリンピックの定義と歴史について、一緒に見ていきましょう〜♪
1) パラリンピックの定義と歴史
先日の記事でも、日本人のほとんど(実に98.2%!!!)がパラリンピックという言葉を知っていたという調査結果を紹介しました。
最近テレビCMやインターネット広告でも、パラスポーツやパラリンピアンの映像を目にすることがちょこちょこ増えていますね。それ故に、パラリンピックが障害者版のオリンピック…というようなイメージをお持ちの方も多いと思います。
でも、ここでいう「障害者」って、具体的にどんな障害者のことをさすか、明確に答えることができますか?
tomoは、正直なところ障害者になるまで答えられませんでした。
先日の記事でも、日本人のほとんど(実に98.2%!!!)がパラリンピックという言葉を知っていたという調査結果を紹介しました。
パラリンピック = 障害者のオリンピック、と単純に思っていました。
でも、違うんです。
パラリンピックには、すべての障害者が出場できるわけではないんです。
どういうことでしょう…?
現在のパラリンピックの原点。
それは、ロンドン郊外にあったストーク・マンデビル病院の脊髄損傷科が行った、車椅子患者によるアーチェリー大会だと言われています。
ストーク・マンデビル病院は、もともとリハビリ・治療の一環としてスポーツを取り入れていました(ポロ・バスケットボール・卓球など)。そして、ロンドンオリンピックが行われる1948年、
ロンドンオリンピックに合わせてストーク・マンデビル病院内で16名(男子14名・女子2名)の車いす患者(英国退役軍人)によるアーチェリー大会を開催。これがパラリンピックの原点である。 引用元:日本パラリンピック委員会
その後、参加国も増え、ローマでオリンピックが行われた1960年、ローマオリンピックの開催後に国際ストーク・マンデビル大会が実施されました。このローマ大会が、後に第1回パラリンピックと位置付けられています。
そして、次のオリンピックが開催された国。それが日本です。
1964年の東京大会を控えていた日本の関係者が、車イス使用者だけでなく、すべての身体障害者が参加できる大会にするべく奔走します。そうして、東京オリンピックの開催後に、のちに第2回パラリンピックと位置付けられる国際身体障害者スポーツ大会が日本で実施されます。
パラリンピックという名前も、この時に生まれました。
国際ストーク・マンデビル大会(脊髄損傷した車イス使用者の大会)がベースとなったものでしたので、「Paraplegia(対麻痺=下肢麻痺者)」の「Olympic」ということで、Paralympic と名付けられました。
その過程の中で、リハビリ・治療の延長ではなく、より競技性の高いスポーツ大会を目指す機運が生まれました。
現在では、「Parallel(もう一つの) + 「Olympics」 の意味として、パラリンピックという言葉が使われています。
国際的で高い競技性を誇る世界最高峰のスポーツ大会に発展を遂げたパラリンピック。
障害を持っていても、それに屈せず努力を積み重ねることで超人的な力を発揮して世界の舞台で活躍するパラリンピアンの選手たちは、同じ障害者としても心から尊敬をします。
パラリンピックを通じて、より広く世の中に障害者の存在を知ってもらいたい。
そう思っているので、tomo ブログでもパラリンピックを取り上げています。
でも、先ほど書いたように。
パラリンピックには、すべての障害者が出場できるわけではないんです。
次回の記事では、「パラリンピックの黒歴史」と題して、その辺りを書いていこうと思います。
ご縁があってこのブログに辿り着いて頂けた方は、ぜひ、障害を持った Super humans が大活躍をするパラリンピックにもアンテナを張って頂けたら、これ以上の喜びはありません!
リオ2016パラリンピックについては、記事をあげ次第、順次こちらにリンクを貼っていきます。↓↓
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それでは、今日はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました!
またブログでお会いできることを楽しみにしています♪
tomo
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