障害者 & 難病患者 tomoのブログ【ともに きなりに】

難病 ギラン・バレー症候群を患い、障害者になったtomoが『障害は「障害」じゃない。ありのままの自分で、思いのままに生きよう。』をコンセプトに日々を綴るブログです。自身の大病経験と、元企業人事→→現在社会保険労務士を目指している経験から、「ある日突然、大病を患った方およびそのご家族」のお役に立つ情報等も書いていきたいと思います。

障害者自身による障害年金(障害基礎年金・障害厚生年金)の請求手続きの方法を公開します!当事者・経験者として感じたこと、苦労したこともご紹介☆(突然大病を患ったら… その18)

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こんにちは。障害者で社労士タマゴの、tomoです。
 
本日は、障害年金の申請方法と受給までの流れについてご説明します。
私自身、難病ギラン・バレー症候群を発症した患者であり、後遺症で障害者になった当事者として、障害年金請求を経験しました。そして現在、社会保険労務士を目指して勉強をしています。(来夏の受験を予定しています!)
 
障害者である当事者・経験者の視点で、そして社会保険労務士を目指している社労士タマゴの視点で、この記事を書いていけたら…と思っています。
 
そして。この記事で、障害年金の解説記事もひとまず終了です!
とうとう「突然大病を患ったら…」シリーズも、これでひと段落をすることになります。名残惜しいですが、最後の記事もはりきって始めましょう☆
  5) 申請から受給まで ←今日はココ
 

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5) 申請から受給まで
障害年金の請求は、とても煩雑な作業になるため、非常に時間と手間という労力がかかります。しかし、障害を抱えながら生きる上で、障害年金の受給ができることは大きな支えとなるはずです。ぜひ、粘り強く、丁寧に書類の準備と手続きを進めていきましょう!
 
tomoも、実際に自分自身の年金の請求を行いました。
その経験をもとに、障害年金請求手続きの流れをご説明致します。
 
 
障害年金の受給要件の確認
障害基礎年金・障害厚生年金・障害手当金(一時金)の受給を受けるには、年金の請求手続きを行う必要があります。障害を持つ状態になり年金の請求を考えている方は、まずお住まいの近くの年金事務所にご相談されることをオススメします
 
 
ちなみに。上記の年金機構のホームページで検索をすると、年金事務所以外に、街角の年金相談センターという拠点も出てきます。このセンターは、日本年金機構から全国社会保険労務士会連合会が業務受託をしている相談窓口です。
 
年金の専門家でもある社会保険労務士などの職員の方が、1対1で丁寧に対応をしてくれます。相談予約もできて、待ち時間もほとんどないので、オススメです!もちろんtomoも、街角の年金相談センターにお世話になりました❤︎
 
障害年金は、老齢年金や遺族年金よりも請求手続きの書類を揃えるのが難しく、時間と手間がかかります。障害年金の手続きの基本となるのは「初診日がいつか」ということなのですが、これが想像以上に厄介です。自分で初診日と思っていても、色々と書類を集めていくうちに、それよりもずっと前の別の病院でかかった診療が本来の初診日だった…ということも、往々にしてあり得ます。
 
初診日が変わってしまえば、用意する書類も変わります。
また、原則的な障害年金請求なのか、事後重症による障害年金請求なのかも変わってきます。
 
そのため面倒に思っても、まず初めに年金事務所・街角の年金相談センターに一度足を運んで、色々と相談して状況を整理した方が結果的にスムーズに運ぶことになると思います。
 
せっかくコツコツと書類を書いたり、病院に依頼して診断書を集めても、初診日が変わってしまえば、全てやり直しです。
 
特に、障害年金の請求を考えている方は、当たり前ですがそれなりに重い障害を抱えていることが殆どだと思います。普通の状態でも、障害年金の請求手続きには時間も手間もかかります。それを、障害を抱えた状態で行い、さらにそれが振り出しに戻ってやり直し…となった場合の精神的・肉体的な徒労感は、ものすごいダメージになる事が想像に難くありません。最悪の場合「もう年金請求やめた…!」と思ってしまいたくなることもあるかもしれません。
 
でも、手続きがあまりに複雑でややこしすぎるあまりに、本来年金が必要な人が請求手続きを諦めてしまうのは、本当に悲しく勿体無いことです。
 
そうならないためにも、まずは最寄りの年金事務所・街角の年金相談センターに連絡をし、年金事務所・街角の年金相談センターの方と一緒に初診日を確認した上で、必要な書類を集めていくことが最善の策となると思います。
 
もちろん、年金事務所・街角の年金相談センターに足を運べば、初診日と同じくらい大切な「保険料納付要件」を満たしているかも、その場で確認ができますよ☆
 
まずは、1にも2にも、年金事務所・街角の年金相談センターに相談に行くことから、障害年金の支給手続きは始めましょう!
 
 
障害年金の請求に必要な書類の準備
必要な書類がわかったら、あとはそれを集めていく作業が発生します。
ただ、この書類がまた多くて、面倒です(苦笑)一応、一通り必要な書類をあげてみます。
《年金事務所で受け取る書類》
 
✔︎ 年金請求書 
障害基礎年金請求用と、障害基礎年金・障害厚生年金・障害手当金請求用の2種類があります。初診日要件に基づいて、ご自身にあった方の年金請求書をお受け取りください。
 
✔︎ 診断書
医師に書いてもらうための診断書も、年金請求用の特別な様式があります。
傷病別に8種類に分かれていますので、年金事務所で傷病名を伝えて適切な診断書様式をお受け取りください。
 
「どんなものか、参考に見てみたい」という方のために、それぞれの診断書と、記載上の留意点がダウンロードできる日本年金機構のホームページのリンクを貼っておきます。(ただし、実際の診断書作成の際は、事前に年金事務所・街角の年金相談センターにご相談ください。間違ってしまった場合の無駄な時間と手間、そして何よりも診断書を病院に依頼する際に発生する費用のムダを未然に省くことができます。診断書の費用、結構高いんですよ!!)
 
 
✔︎ 受診状況等証明書
初診日を証明するための書類です。
初診した医療機関と、診断書を記載してもらう医療機関(=現在通院している主治医がいる病院)が異なる場合など、複数の医療機関にかかった場合は、提出が必要になります。
 
✔︎ 病歴・就労状況等申立書
傷病(病気やケガ)発症日から障害年金請求日までの治療の経過や症状、障害による日常生活や実際の労働にどれだけの支障があるかを、年金請求をする障害者自らが記載する書類です。
 
《自分で用意する書類》
 
✔︎ 戸籍謄本(障害認定日以降の発行日付で、障害年金請求日から3ヶ月以内のもの)
✔︎ 年金手帳・被保険者証(すでに年金受給している人であれば年金証書
✔︎ 普通預金通帳もしくは郵便貯金通帳
✔︎ 印鑑
 
また、必要に応じて下記の書類が追加で必要になる場合もあります。
 
✔︎ 配偶者や子供がいる場合、家族全員の住民票(障害認定日以降の発行日付で、障害年金請求日から3ヶ月以内のもの)
✔︎ 配偶者がいる場合、配偶者の所得証明書
✔︎ 配偶者がいる場合、配偶者の年金手帳・被保険者証(すでに年金受給している人であれば年金証書
✔︎ 高校生の子供がいる場合は、学生証
✔︎ 20歳未満の障害者の子供がいる場合は、診断書
 
上述の書類を一つずつ用意をします。
 
特に「診断書」「受診状況等証明書」「病歴・就労状況等申立書」は、障害等級を認定し、障害年金が受給できるかどうかを左右する重要な書類です。
 
診断書・受診状況等証明書は、病院等の医療機関に依頼します。
診断書は、かなりのボリュームを記載する必要があるものなので、おそらくそれなりの期間を要するはずです。余裕を持って依頼をなさってくださいね。
依頼した書類を受け取った後は、記入間違い・記入漏れがないかを確認し、不備があった場合は、医師に訂正・追記をお願いしてください。書類の内容に納得感を持てないまま提出し、障害年金が不支給になってしまっては泣くに泣けないですからね…(涙)
 
また、病歴・就労状況等申立書はご自身で書く書類です。
医師に書いてもらった診断書を参考にしつつ、診断書との相違がないように注意をしながら記載してくださいね。
 
 
■ 書類の提出
必要なすべての書類が整ったら、年金事務所に提出します。もちろん、街角の年金相談センターへの提出でもOKです。
 
年金の請求書類提出後は、日本年金機構により障害の状況の認定や障害年金の支給・不支給決定に関する審査が行われます。
 
■ 結果の通知
約3ヶ月ほどで、自宅に日本年金機構から郵送で結果が通知されます。
障害年金が支給決定した場合は「年金証書」「年金決定通知書」が届きます。
障害年金が受け取れない決定がなされた場合には、不支給決定通知書が送付されます。
 
支給が決定した場合は、年金証書が届いてから更におよそ1〜2か月後に、年金の振り込みが開始されます。
 
 
障害年金の請求手続き・支給までの流れは以上となります。
 
tomoは、先月やっとギラン・バレー症候群の発症から1年6か月が経過しましたので、
障害年金の請求申請をすることができました。今は結果を待っているところです。どのような結果になるかはわかりませんが、通知が来るまではドキドキです…。
 
実際に、当事者として手続きをしてみて思ったことは、「主治医・理学療法士作業療法士等の病院関係者、そして年金相談の窓口の方と良好な人間関係を築いておくこと」が大変重要だということです。
 
日頃から良いお付き合いをさせて頂き、疑問があったら遠慮なく聞ける関係を作っておくことが、自分で納得いく年金請求書類を作成・提出するために重要になると思います。
 
以上で、本日の記事は終了です。
 
これでやっと、「突然大病を患ったら…」シリーズのすべての記事が揃いました。
毎日毎日必死に書きましたが、それでもやはりいろいろと説明不足だったり分かりにくい点があると思います。
 
少し落ち着いたら、再度自分でも読み直してリライトしたいと思っています。
もし記事をご覧の方で、リクエストやご質問・ご意見等あれば、どうぞご遠慮なくお聞かせください。ご意見を参考にしながら、リライトできればと思っています。
 
ひとまず完成した「突然大病を患ったら…」について読まれる方は、こちらのリンク↓↓をご覧下さい。
最後までお読みいただきありがとうございました!
 
「突然大病を患ったら…」シリーズはひとまず完成ですが、まだまだ今後書きたい記事のネタが沢山あります。今後もいろいろと書き続けていきますので、明日以降もまたブログを覗いていただけると幸いです。
 
コメントも、もちろん非常に嬉しいです!とても励まされるので、ぜひお気軽に「コメントを書く」よりご意見・ご質問・ご感想等いただければ、とっても嬉しいです❤︎
 
ではまた。
ブログでお会いできることを楽しみにしています♪
 
 
tomo
 
 
 
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